2012年06月05日
俺俺
俺俺
星野智幸 著
新潮社
なりゆきでオレオレ詐欺をしてしまった俺は、気付いたら別の俺になっていた。上司も俺だし母親も俺、俺ではない俺、俺たち俺俺。俺でありすぎてもう何が何だかわからない。電源オフだ、オフ。壊れちまう。増殖していく俺に耐えきれず右往左往する俺同士はやがて――。現代社会で個人が生きる意味を突きつける衝撃的問題作!
一言でいうと..「気持ちが悪かった」
血が出るとかの気持ちが悪いではなく、
精神的な違和感のような、なんて言ったらいいのかなぁ~
入口はごく普通の日常なんだけど、
ひょんな事(オレオレ詐欺)から、周りの人もどんどん1人称化して
結局「俺」が無限に増殖して、「俺」だらけになるし、
そうなる事で時間とか次元も、無限のループに陥るような
終わりがない、気持ち悪さがある。
俺(自分)ではなく、「俺(総称)」が意味するものは
現代人の象徴的な特徴で、自己中心的で、無気力とか諦めのようなものかなぁ~
それは、自分にも少なからずあてはまる事なので
話のところどころに、胸に響くような、突き刺さる言葉があります。
すべてを読み終わっても、胸に黒~い雲がたちこめたままになる本でした。
読み終わってから知ったんですが、この本
第5回 大江健三郎賞 を受賞してました。
それから2013 年に三木聡監督・脚本、亀梨和也主演で映画化される予定なんだそうです。
三木聡さんて「っぽい」ねぇ~
Posted by DOVA at 10:07│Comments(0)
│読書